女性受験生の減点は「差別」 聖マリアンナ医大入試、賠償命令
聖マリアンナ医科大(川崎市)の入試を過去に受験した20~30代の女性4人が性別を理由とした不当な減点で精神的苦痛を受けたなどとして、大学に計約3200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は25日、4人全員に対する計約285万円の支払いを命じた。 新谷祐子裁判長は判決理由で、女性を理由にした得点調整が行われたと認定した上で「女性を差別するもので、違法性は顕著だ」と説明。受験したこと自体で「差別を受けない利益や、大学選択の意思決定の自由を侵害された」と指摘し、慰謝料や受験のための交通費などを損害額とした。