大谷、異例の巨額契約 後払い方式、資金は補強に
【ロサンゼルス共同】米大リーグの大谷翔平(29)が9日、10年総額7億ドル(約1015億円)の巨額契約でのドジャース移籍を発表した。一夜明けた10日、ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)が球団の補強資金を確保するため、大谷の意向で支払いの多くを期間後に先送りする方式になると報じるなど、異例の契約内容が明らかになってきた。 平均年俸はメジャー史上最高の7千万ドル(約101億5千万円)に上るが、長期の支払いとすることで球団の年ごとの支出は抑制できる。年俸総額が基準額を超えた球団に課される課徴金(ぜいたく税)を避ける狙いがあるとみられ、関係者の話として「彼は何よりも勝ちたいと思っている」と伝えた。選手側が契約を途中で破棄できる条項も含まれていないとされ、ドジャースで現役を全うする見通しだ。 9月に2度目の右肘手術を受けた大谷は2024年は打者に専念し、投手復帰は25年になる予定。来季は2月中旬に始まるキャンプを経て、3月20、21日にソウルでダルビッシュ有が所属するパドレスと開幕シリーズを戦う。