【今年のブレイク俳優!岩瀬洋志】ドラマ『新空港占拠』で魅せるアクションと色気
――現場で櫻井さんとはお話されましたか? まだなんです。櫻井さんだけでなく、警察側と直接向かい合う場面が今のところなくて。ものすごく体を張った演技をされていらっしゃいますし、アクションも洗練されていて、僕もはやく、ああいうアクションをやれるようになりたいです。 ――『大病院占拠』も観ていたんですか? リアルタイムで観ていました。物語の構成も演出も、これぞエンターテインメントって感じで夢中になりました。僕個人としては、出演させて頂いて、気になるところが変わっちゃいました。ああ、このシーンはこんなふうに編集されたんだ、とか、現場でああいう動きをしていたのはこのためだったのか、とか。 ――なかなか客観的には観られないですよね。 カメラを通すと、演技ってまるで印象が変わる。というのは、現場で平山(浩行)さんに教えてもらったことなんですけど、オンエアを観て「こういうことか!」と納得したりもして。 ――平山さんが演じるのは、前作も出演していた元SATの管理官・丹波で、岩瀬さんはその息子という設定。現場ではけっこうお話されるんですか。 そうですね。本当のお父さんみたいに、いろんなことを教えてくださいます。ドラマだけでなく、いろいろなジャンルでのご経験があるので、その違いを教えていただいたりとか。
――今作の役作りで、意識していることはありますか。 正直、僕はまだ役作りというのがどんなものか、理解しきっていないと思うんです。演じるのがどういう人間なのか、自分なりに腑に落とすよう試行錯誤をしていて、それが役作りということなのかもしれないけれど、アプローチが確立しているわけじゃない。まだまだ、勉強中です。役作りとはちょっと違うかもしれないけど、仮面をつけているときと素顔のときでは、演じかたを変えるようにもしています。本当に些細な、繊細な違いなんだけど、たぶん無意識にでもふるまいは変わるはずだよな、って。 ――演じる役に感情を寄せていくタイプと、背景などから論理だてて構築していくタイプがいると思うのですが、岩瀬さんは……。 最初は感情かな。撮影が始まる一週間くらい前から、気持ちをつくっています。とはいえ、ドラマは撮影期間が長いから、ずっと役になりきっていると疲れてしまいますので、これもまた試行錯誤しているところです。 ――実生活に影響はでないんですか? あんまり仕事とプライベートを分けて考えなくて。オン・オフをつけることも考えない。たとえば今作は、いろんな悲しみや怒りを背負った役だから、感情を抱え続けるのはしんどくもあるんだけど、演じる前後の期間はしんどいままでいい、って思います。もしかしたらいつか別のやり方を編み出すかもしれないけど、それが今の僕にできる全力の向き合い方だから。仕事のためにやれることは全部やりたいんです。 ――休みの日はどのように過ごされていますか? わりとインドアで、大人数で騒ぐのも嫌いじゃないですが、信頼できる少数と過ごすのが好きってタイプなんです。最近は『最高の教師』で知り合った窪塚愛流君とよく遊んでいます。家で、大富豪したりとか。 ――それもまた意外な遊び。 大富豪は僕、めちゃくちゃ強いですよ。運を全部ここに使ったのか、と思うくらい大勝ちして(笑)。基本的に運がいいんです。出会う人にもお仕事にもめちゃくちゃ恵まれていて。『新空港占拠』に出演で来たこともそうだし、ありがたいなあって思っています。
岩瀬洋志 いわせ・ようじ 2004年1月6日生まれ、兵庫県出身。2023年、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』、『泥濘の食卓』など話題のドラマに続々と出演。現在放送中のドラマ『新空港占拠』では、猿/丹波直樹役を演じる。今年ブレイク必至の若手俳優として各方面から注目を集めている。 ドラマ『新空港占拠』 出演:櫻井翔 比嘉愛未 白石 聖 ジェシー(SixTONES) 片桐仁 濱津隆之 長田成哉 富川一人 ぐんぴぃ (春とヒコーキ) 瀧内公美 ソニン/ 手塚とおる 黒沢あすか 奥貫 薫 ほか 土曜夜22時から日本テレビにて放送中