【審議】屋台のわたあめって「ぼったくり」では? 「場所代」や「機材代」を加味しても暴利だと思うのですが……。
価格は需要と供給によって決まる
原価を知ると、確かにわたあめ屋が得ている利益は大きい印象を受けます。しかし、販売価格は需要と供給によって決まるという市場原理は押さえておかなければいけません。買う人が多ければ価格は上がり、買う人が少なければ価格は下がるのが一般的です。 わたあめも、原価は安いものの300~500円でも購入する人がいるため、商売として成り立っているといえます。お祭りなどでのわたあめの価格が極端に下がらないことが、一定の需要がある証拠です。 そのため、原価のみをみて「ぼったくり」や「暴利」という表現で片付けてしまうのは避けた方がよいでしょう。利益を上げなければ商売は成り立たず、さまざまな商売がなければ消費者もおいしいものが食べられません。また、原価率は商品や形態などにより異なります。わたあめは原価率が低いものの、そこに目をつけて利益を上げようとするのは、商売人の一つのあるべき姿です。需要がある限りは、特に問題はないといえます。
原価率の低いわたあめ屋は稼げる商売の一つ
お祭りなどで見かけるわたあめの屋台では、1玉300~500円ほどで売られていることが多いでしょう。わたあめは1玉あたり20円前後、高いものでも50円ほどで作れるので、原価率は6~10%ほどとなります。棒や袋を除けば、さらに低い原価率です。 しかし、販売価格は市場原理で決まり、かつ、わたあめ屋の需要が大きいことを考えると、ぼったくりや暴利という表現は適切ではありません。稼げる商売の一つとして捉えておきましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部