<なにわ鳥目線>通天閣近く・新世界「フェスゲ」付近の空撮今昔
今回の写真は、大阪市浪速区の新世界付近から北へ向かって撮ったもの。2018年4月30日に撮影した1枚目の写真には、ほぼ中央に「通天閣」が写り、右側の緑が多い部分は「天王寺動物園」だ。左側に写る緑の空き地は、JR・南海「新今宮駅」前、星野リゾートが2022年にホテル開業を予定している土地だ。 <なにわ鳥目線>大阪市北区「大阪駅」大屋根がつく前後の風景
写真の中央左側には「なんばパークス」「スイスホテル南海大阪」など、大阪市浪速区と中央区の境界付近。左上は、大阪市北区梅田付近の高層ビル群も確認できる。 さて、筆者がこれまで撮りためてきた写真ファイルを整理していると、2008年8月ごろに撮影した新世界の「フェスティバルゲート」付近の写真(2枚目)が見つかった。
写真の下(南側)はJR新今宮駅付近。1枚目の写真でいうと中央下の白いカーブのある建物のあたりだ。地元ではみんな、フェスティバルゲートのことを「フェスゲ」と呼んでいた記憶がある。 フェスゲには、建物の中をすり抜けるように走るジェットコースター「デルピス・ザ・コースター」があり、2枚目の写真にはくっきりとそのクネクネしたレールが写っている。 また「動物園前シネフェスタ」という映画館もあった。同所は御堂筋線「動物園前駅」の出口と直結していたので、通ったというかたも多いのではないだろうか。 現在は1枚目の写真でも看板が確認できるが、2014年末にパチンコ店大手のマルハンの新世界店が開店。約2か月後、その2階部分にMEGAドン・キホーテ 新世界店がオープンした。 新世界で飲食店を経営する60代男性は「(フェスゲが)出来た時にこの新世界も一気に変わった。ジャンジャン横丁のアーケードも新しくなったし。けど隣のスパワールドは、今もたくさんお客さんが来てるね。今度新今宮駅前の大きなホテルができたら、また変わっていくんかな?」と笑顔で話していた。 筆者はこのあたりで育ち、この15年で街が変わっていく様子を目の当たりにし、新しい建物もたくさん増えた。しかし「フェスゲ」という言葉は、なくなって10年以上たっても未だに頭に残っている。