アニメーション作家 久里洋二さん死去、96歳 代表作に「みんなのうた」「ひょっこりひょうたん島」など
アニメーション作家/漫画家の久里洋二さんが、11月24日に老衰で亡くなった。12月15日に公式サイトで発表された。96歳だった。 【画像】久里洋二さんの漫画作品を見る 公式サイトでは、「大切な父を失うことは非常に残念で悲しいことです。突然の死を受け入れることは本当に難しいものです。最後まで皆から愛された芸術家でした。故人生前に腸りましてたご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と伝えた。 なお、通夜と告別式はすでに近親者のみで執り行われており、お別れの会の予定は未定とされている。
国際的評価も高いアニメーション作家/漫画家の久里洋二
久里洋二さんは、1928年福井県生まれのアニメーション作家/漫画家。文化学院美術科卒。 1958年に久里実験漫画工房を設立。同年には、自費出版の『久里洋二漫画集』で第4回文藝春秋漫画賞を受賞した。 以降アニメーション制作も開始。イラストレーターの柳原良平さんと真鍋博さんと「アニメーション三人の会」を結成して活動した。制作した『人間動物園』や『殺人狂時代』は海外の映画祭で受賞するなど、国際的にも高く評価された。
日本アニメ黎明期から活躍 『ひょうたん島』OPも担当
テレビ番組「11PM」「みんなのうた」などで多数の作品を発表し、NHKの人形劇『ひょっこりひょうたん島』ではオープニング映像を担当。日本のアニメーション黎明期から活躍し、礎を築いた1人でもある。 1971年には、日本アニメーション映画協会(現日本アニメーション協会)の設立に参与。2011年に旭日小綬章を受章。2017年には、88歳で描き下ろした漫画集『クレージーマンガ』で、日本漫画家協会賞の大賞を受賞している。
KAI-YOU編集部