元朝桜が見ごろ迎える 和田地区の抱湖園 南房総(千葉県)
南房総市和田地区にある抱湖園の周辺で、地元で「元朝桜」と呼ばれる寒桜が見ごろを迎えている。訪れた地域住民や観光客らが、一足早く花見を楽しんでいる。 抱湖園は、安房で初めて花き栽培を手掛けた偉人、間宮七郎平が「花づくりによって半農半漁の民の生活が救われること」を願い、開いた庭園。元朝桜は、山の中腹の広場を中心に、約60本が植えられているという。 「旧暦元日朝ごろに咲く」ことが名前の由来。毎年、1月下旬につぼみが開き始め、2月上旬にかけて見ごろを迎え、山肌を桃色に染める。 23日は青空の下、桃色の開いた花にもえぎ色のメジロが止まり、訪れた人らが花見や写真撮影を楽しんでいた。散歩に来た地域の男性は「この眺めが毎年の楽しみ。メジロがたくさん集まって、かわいいですね」と目を細めていた。 市では、「車で訪れる場合は、国道128号沿いの市営駐車場の利用を」と呼び掛けている。