犬を散歩中の男性、柿を食べていたクマにひっかかれる…冬眠前で活動活発化
25日午後9時45分頃、島根県浜田市で、犬の散歩をしていた50歳代の男性がツキノワグマに襲われて左太ももをひっかかれるけがを負った。県や市は冬眠前でクマが餌を求めて活動が活発になっているため、注意を呼び掛けている。
県や市によると、男性は犬が通りかかった民家の柿の木に寄っていった時、木の下で柿の実を食べていた体長1メートル弱のクマと遭遇。後ずさりして背を向けて逃げようとしたところ襲われた。男性は軽傷で命に別条はないという。クマは、男性と反対方向の神社の裏山へ逃げた。
県と市は26日、裏山に捕獲おりを設置し、周辺の民家に柿の木の実を除去するよう求めた。28~30日は小学生の登下校時間に合わせて、市職員が周辺のパトロールを行う。
市によると、三隅町内では21日にもクマの目撃情報があった。
入山2人以上で
県鳥獣対策室はクマの被害に遭わないため、▽山林に入る時は2人以上で行動する▽早朝や夕暮れ時には鈴や笛など音の出る物を身につける▽遠くに見つけたら慌てず、静かに立ち去る――などと、ホームページなどで注意を喚起している。