琉球国王の肖像画、米国で発見 現存確認は初か
沖縄県は15日、沖縄戦の混乱で国外に流出した、琉球国王の肖像画「御後絵」を含む複数の文化財が、米国内で見つかったと発表した。肖像画は国内で現存が確認された例はなく、琉球・沖縄の文化史や美術史研究で重要な発見となりそうだ。 県によると、2001年に米国の連邦捜査局(FBI)に捜査を要請し、昨年3月に外務省を通じて米国内で22点の文化財が発見されたとの連絡があったという。このうち、一部が今月14日に沖縄県に引き渡された。 沖縄県の玉城デニー知事は15日の記者会見で「琉球王国時代を肌で感じることができる沖縄の宝が戻ってきたのは、大きな喜びだ」と話した。