「こんなに払ってたの!?」 ゴルフ場の領収書に項目が多すぎる… プレー代以外にかかる“謎明細”どんな意味?
全てのゴルフ場でかかるものと条件に応じてかかるものに大別される
ラウンドを終え、帰り支度を済ませたらフロントや精算機で料金の支払いをしますが、「ただゴルフをプレーしただけのはずなのに、領収書に様々な項目が書かれている」と感じたことはないでしょうか。 【画像】ゴルフ場が“生き残っている”県はどこだ!? 全国ゴルフ場数ランキング
ゴルフ場を利用した際にかかる費用の内訳は、一体どのようになっているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。 「最も料金の基本となるのはいわゆる『プレーフィー』で、ゴルフ場によっては『グリーンフィー』と呼んでいるところもあります。そして、プレーフィーに追加で発生する料金で定番なのが『ロッカーフィー』『カートフィー』『キャディーフィー』です」 「ロッカーフィーは着替えや貴重品など荷物全般を保管しておくのに必要なロッカーに対して支払うもので、およそ200~500円程度かかります」 「カートフィーは乗用カートを使用した場合にプラスされる料金で、ラウンドする人数に関わらず1台当たり5000円が相場といわれています。キャディーフィーはキャディーを同伴させた場合に発生するもので、1人当たり3000~4000円前後かかりますが、最近では人手不足が深刻化していることも相まって一部のゴルフ場では4500円と、若干割高になっているところもあります」 「ほかに必ずといってもいいほどかかる料金としては、施設の維持や管理に必要な資金とする『諸経費(ロッカーフィーが含まれることもある)』や、しばしば存廃に関して議論が交わされることもある『ゴルフ場利用税』が挙げられます」 「ゴルフ場利用税は、一部対象外となっている人を除いて全てのゴルファーに支払い義務が生じます。ゴルフ場の規模や利用状況などに応じて、1級の1200円から8級の400円までの間で設定されています」
全てはゴルフ場の運営のための必要経費
また、飯島氏は「一部のゴルフ場では、ゴルフ場利用税以外の税金や寄付金が加算されることもある」と話します。 「クラブハウスの中には、ラウンド終了後に汗を流せるように浴室が設けられています。そのお風呂が天然温泉を使っている場合は、宿泊施設などと同様に『入湯税』が追加され、基本的に1人1日150円かかります」 「ほかには『公益社団法人ゴルフ緑化促進会』に加盟しているゴルフ場を利用した際は『ゴルフ緑化協力金』と呼ばれる寄付金を、1人につき50円支払うことになっています。集められた協力金は、全国の公共施設をはじめ森林や公園、海岸での植樹活動に使われています」 ゴルフはよく「お金がかかるスポーツ」といわれますが、プレー料金においても「なんでこんなに高いんだろう」と思うことがあるかもしれません。しかし内訳を見るとゴルフ業界の実情が垣間見えるとともに、ゴルフ場の運営のため、利用者一人ひとりの協力が必要なことが分かるでしょう。
ピーコックブルー