【大学野球】近大が大勝で逆転優勝に望み 一昨年日本代表合宿参加の野間翔一郎が有言実行の“母の日弾”
◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第6節2回戦 近大9―3京大 (12日・甲子園) 関西学生野球は第6節が甲子園で行われ、光元一洋新監督率いる近大が、京大に大勝した。中盤まで劣勢も、6回に一挙9得点を挙げて逆転。対戦成績を2勝とし、逆転優勝の可能性を残した。 0―3で迎えた6回1死、一昨年に日本代表合宿に選出された3番・野間翔一郎(3年=大阪桐蔭)が中前二塁打で反撃ののろしをあげると、打線がつながり一気に逆転。2死二塁の好機で再び打席に入ると、今度は左越えにダメ押しの2点本塁打を放った。 有言実行の一打だ。「ホームランをプレゼントするわ」。試合前、母・成美さんにLINEで宣言。母の日仕様のピンク色リストバンドが巻かれた両腕で浮いた外角球を捉え、聖地の左翼席に運んだ。「(試合中は)あまり意識してなかったが、本当に打てて良かった」。母との約束を果たし、思わず笑みがこぼれた。「常に次の塁を狙う」と、その前の打席では中前の当たりで二塁を陥れ、脚でも魅せた。 「引き続きチームに貢献できれば」と野間。これからも背番号7が、逆転優勝を目指すチームの中心選手となる。
報知新聞社