深浦町長に平沢氏/西﨑氏に569票差
任期満了に伴う青森県深浦町長選は24日投開票され、社会福祉法人理事長・平沢一臣氏(50)が2558票を獲得、会社社長・西﨑修治氏(58)を569票差で振り切り、無所属の新人同士の一騎打ちを制し初当選を果たした。投票率は73.36%で、前回選挙戦となった2016年の72.58%を0.78ポイント上回った。 4期16年務めた現職・吉田満氏(71)に代わる新たな町政トップを決める選挙戦では、人口減少や高齢化の進行が激しい町の将来像や活性化策を巡り舌戦が展開された。 平沢氏は「屋外たばこ自販機撤去条例」制定で知られる元町長の故・平沢敬義氏の長男。社会福祉法人理事長を務め、言語聴覚士としても地域で活動してきた体験を基に、町の人口流出に歯止めをかけるには「子育て支援が最重要」と訴え、支持を広げた。 午後8時50分ごろ、同町深浦浜町の事務所に当選確実の報が伝わると、支持者約40人が一斉に沸き立った。平沢氏は「皆さんのおかげでこの選挙、厳しかったが勝利することができた。今すぐにでもまちづくり、活性化、そういった仕事をしたい。これからもこの深浦町を絶対に良くするんだという気持ちで支援いただければ」と語った。 西﨑氏は、都内で保育・介護などの事業に取り組んできた経験や培った人脈を、町の産業振興や活性化へ生かすと主張。黄金崎不老不死温泉社長の弟・朋氏と二人三脚の選挙戦を展開したが及ばなかった。 同町深浦浜町の事務所で午後8時55分ごろから「全て私の不徳の致すところであり誠に申し訳ない。皆さんからご支援を頂いたご恩は決して忘れたりはしない」と敗戦の弁を述べた。 【開票結果】(選管最終) 当選 2,558 平沢 一臣 50 無新 1,989 西﨑 修治 58 無新 ▽有権者数 6,302 ▽投票率 73.36% ▽投票者数 4,623 ▽有効 4,547 ▽無効 76