バインダーで殴るなどして後輩隊員2人にケガ 9人に暴行や暴言 50代の防衛技官を停職の懲戒処分 芦屋基地
航空自衛隊芦屋基地は7日、バインダーで殴るなどして後輩隊員2人にケガをさせたほか、9人に対し暴行や暴言を伴う不適切な指導があったとして、50代の防衛技官を停職5か月の懲戒処分にしました。 懲戒処分を受けたのは、学生教育を実施する第3術科学校業務部の50代の防衛技官です。 芦屋基地によりますと、技官は2023年8月、後輩隊員をバインダーで殴り全治1週間の打撲を負わせました。 この後輩が上司に報告し、基地で聞き取りをしたところ、2022年6月ごろから2023年8月ごろにかけて別の後輩隊員1人を複数回殴ってケガをさせたほか、9人に対して日常的に侮辱的な暴言や頭をたたいたり、足で蹴るなどの暴行を加え、高圧的な行動で萎縮させるなどの不適切な指導が確認されたということです。 技官は「業務に関する認識の行き違いで激高してしまった。高圧的とは認識していなかったが調査を通じてパワハラにあたると認識し反省している」と話しているということです。 当時の上司だった50代の3等空佐についても、口頭注意のみで報告を怠ったとして減給30分の1、1か月の懲戒処分としました。 芦屋基地は「ハラスメントは隊員の尊厳や人格を傷つけ、信頼関係を壊す容認できない行為で、国民の期待を裏切ることがないよう指導を万全にしていく」とコメントしています。