部員5人→13人、松江北高校野球部 雰囲気や活動配信、インスタ勧誘実った 人数増え活気「春の大会は単独チームで!」
部員数の減少でチーム編成ができなかった松江北高校(松江市奥谷町)の野球部が、交流サイト(SNS)などを通した勧誘活動で新入生らを獲得している。部員を増やしながら、大会に向けて練習に熱を上げている。 【君が代独唱の大役】甲子園に門脇さんの美声響く 選抜開会式、「感動した」会場から大きな拍手
同校野球部は、2023年夏の島根大会終了後に5人の3年生が引退し、選手は1、2年生合わせて5人に。このため同年秋の大会は江津、浜田水産両校との合同チームで出場した。 人数不足で試合を想定した練習ができず、基礎トレーニングや小人数でもできる守備練習などを行った。当時1年生だった加藤想也主将(17)=2年=は「人数がさらに減ったらどうしようかと、不安な毎日だった」と振り返る。 そこで他の部員と相談し、野球部公式インスタグラムを23年8月に開設。新入生らに、部の雰囲気や練習内容などの情報を画像や動画で伝えることにした。 インスタには、打撃練習や筋トレなどの様子を投稿。マネージャーらが撮影し、監督も文章を加えるなど投稿に加わるほか、近隣の保育所で子どもたちに野球の楽しさを伝える様子なども撮影する。 こうした情報発信の成果で現在、部員は1年生9人と2年生4人の計13人になった。24年春に入部した川谷蒼平さん(15)=1年=は「入部前から練習などの内容が分かり、楽しそうな雰囲気も感じられる」と話した。
選手が増え、ノックなど練習内容も増えてきたといい、春の大会に向けてトレーニングに励む。加藤主将は「単独チームとして、一戦必勝で勝ち進みたい」と気合いを入れた。