エンジン時計委員、菅原茂のイチオシ 世界限定1200本! グランドセイコー ヘリテージコレクション 45GS 復刻デザイン限定モデル
もう「絶妙」以外に言葉が見当たらない!
高度な技術や洗練されたデザイン、独特の美意識をもって独自の進化を遂げてきたのが日本メーカーの時計! 【写真3枚】時計好きを唸らせる、メイド・イン・ジャパン! 復刻デザインのグランドセイコーはケースバックもお見事! ヴィンテージの再解釈と最新ムーブメントとの融合、和の美に通じる凝った意匠のダイアル、そしてジャパン・メイドの高品質はいまや海外の時計愛好家たちをも魅了するまでになっている。そんな時計好きを唸らせる「メイド・イン・ジャパン」の魅力的なモデルのなかから、今回はグランドセイコーを取り上げた。エンジン時計委員の“推しの国産時計”はこれだ! ◆エンジン時計委員、菅原茂のイチオシはこれ! ◆グランドセイコー ヘリテージコレクション45GS 復刻デザイン限定モデル SLGW005 歴史的名作から想を得て、オリジナルデザインを現代の技術と最新ムーブメントでスペックアップするヘリテージコレクション。最新作は「グランドセイコースタイル」の原点となった「44GS」の特徴的なデザインと、ブランド初の10振動手巻きムーブメントを併せ持つ1968年の「45GS」を再現。手巻き。ステンレススティール、ケース直径38.8mm、日常生活防水。世界限定1200本(国内425本)。134万2000円。11月9日発売。 ◆絶妙というほかない 50年代や60年代のアンティークウォッチを何点か持っている。ひとつは国産初の自動巻き10振動ムーブメントを搭載した1969年製グランドセイコー「61GS後期型」だ。 手に入れたのはずいぶん前のこと。ダイアル6時位置に「HIBEAT36000」と記して安定した高精度をアピールしていたこの諏訪精工舎GSには、第二精工舎の亀戸「45GS」という見た目もそっくりな一種のライバル(?)がいた。 こちらは手巻きで10振動のハイビート。次に探すのはこのオールドGSと決めてから時は流れに流れ、この秋「45GS復刻デザイン」に出会った。オリジナルを忠実に再現するケース形状をはじめ、3針ノンデイトや“GS HI-BEAT36000 亀戸マーク”の3点セット、60年代と同様に10振動へとスペックアップした最新の手巻きムーブメントなど、マニア心をくすぐる仕様に一瞬でやられた。 ひとつで60年代のオールドGSと21世紀の最先端GSを同時に楽しめるなんて、もう「絶妙」以外に言葉が見当たらない! 文=菅原茂 (ENGINE2024年12月号)
ENGINE編集部
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