富山商は砺波工と初戦 高校野球富山大会組み合わせ 40チーム、10日開会式
第106回全国高校野球選手権富山大会の組み合わせ抽選会は5日、射水市のアイザック小杉文化ホールラポールで開かれ、夏の甲子園出場を目指す43校40チームの対戦カードが決まった。春の富山県王者の富山商は初戦の2回戦で砺波工と対戦する。大会は10日に開会式が行われ、13日に熱戦の火ぶたが切られる。 【写真】選手宣誓を務めることが決まった富山国際大付の瀬端主将 春季県大会で準優勝の高岡商は石動、4強の氷見は滑川、高朋は小杉とそれぞれ顔を合わせる。抽選会では亀谷卓朗県高野連会長があいさつした。 大会は暑さ対策として、気温の高い時間帯を避けて実施する。開始時刻は、1日2試合の場合は第1試合が午前9時、第2試合が午後3時。1日3試合の場合は第1試合が午前9時、第2試合が午前11時半、第3試合が午後3時となる。午後の試合は当初の予定より1時間後ろ倒しとした。 開催期間中に熱中症特別警戒アラートが発表された場合は、協議の上、翌日に予定する試合は時間変更や順延などの日程調整をする。1試合につき三、五、七回終了後に計3回の休憩時間「クーリングタイム」を設ける。 球場は富山市民、県営富山、高岡西部総合公園、魚津桃山運動公園の4カ所で熱戦が展開される。13日に1回戦、14、15日に2回戦、20日に3回戦、22日に準々決勝、25日に準決勝、27日に決勝が行われる。 ●元気になるプレーを 氷見・山口主将 ○…各校の主将が決意表明し、2連覇を狙う富山商の鶴田尚冴主将(3年)は「全員野球で圧倒します」と宣言。氷見の山口巧主将(3年)は能登半島地震に触れ「今でも生活が苦しい人がいると思う。そういった方々が元気になるようなプレーをし、一番熱い夏にします」と力を込めた。 ●選手宣誓「やりたかった」 国際大付の瀬端主将 ○…予備抽選で1番くじを引き、開会式の選手宣誓に決まった富山国際大付の瀬端(せばた)咲(しょう)主将(3年)は「やりたかったので引き当ててうれしかった。元気よく堂々とやりたい」と話し、自身がいまだ経験していない夏の勝利へ意欲を示した。 能登半島地震の発生時は出身地の茨城に帰省していたという。「震災後にチームメートとまた野球ができることがうれしかった。当たり前のようにプレーできることに感謝している」と話し、宣誓の内容に思いを巡らせた。