痛くないインフルエンザワクチン接種 大人は使える?
テレQ(TVQ九州放送)
これから寒くなってくると増えてくるのがインフルエンザ。 植山医師 「今から寒さが厳しくなると(インフルエンザ感染による)学級閉鎖も早期に出てくる可能性はあると思う」 と話すのは福岡市東区にある植山小児科医院の植山理事長です。こちらのクリニックでは10月7日からインフルエンザワクチンの接種を開始。しかし去年とは状況が大きく違います。それは。 医師 「すこ~し上向くよ。はい。チュッ」 7歳女児 「何今の?この臭いならたえられる」 左右の鼻の穴に1回ずつスプレー。なんとこれでインフルエンザワクチンの接種終了です。 看護師 「冷たかった?」 7歳女児 「冷たかった。水より冷たかった」 この鼻スプレー、今シーズンから日本で初めて導入された「フルミスト」というインフルエンザのワクチン。これまでの注射と違って「痛くない」ことが大きな特徴です。 記者 「鼻からどうだった?気持ち悪い?」 11歳男児 「全然そんな感じはなかった。全然痛くなくて良かったです」 以前は診察室に子どもの泣き声が響き渡りましたが「痛みがないので嫌がらない」と保護者からも好評です。 保護者 「助かります。親としては」 7歳女児 「押さえないで良いからね」 保護者 「いつも暴れるからですね」 「フルミスト」は去年3月に薬事承認され今シーズンは全国に130万人分が供給される予定です。こちらの小児科では現在50人分を確保しすでに43人が予約済みだということです。 植山医師 「痛いから嫌がるので今まで接種をためらっていた子どもたちもこういったワクチンが普及すると安心して痛みを伴わないで受けることができるのでワクチンの普及に役立ってくれるんじゃないかなと思います」 ただし副反応には注意が必要です。 植山医師 「(フルミストは)生ワクチンなので従来の不活化と違ってフルミストによって(インフルエンザを)発症してしまう可能性があるということですね。100人に1人ぐらいインフルエンザを発症する事例はあったそうです」 無毒化されたこれまでの注射型のワクチンと違って「フルミスト」は毒性を弱めたウイルスをそのまま利用しているため副反応もこれまでとは違ってくるそうです。また対象年齢にも違いがあります。フルミストは2歳~18歳。大人は接種できないのでしょうか。 「19歳以上の人は従来の不活化ワクチンを受けるようになっています。小さい子は針による接種がいやで痛みを伴いますのでそれを緩和するために開発されたワクチンなので小さい子を中心に受けてもらいたい。大人は痛いのを我慢して打ってください」
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