〝松本人志不在〟の賞レースの幕開け「THE SECOND」優勝・ガクテンソクが担う重責 カリスマ掲げ意義を付けた一面
結成16年以上の漫才師が競うお笑い賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~2024」で優勝した結成18年目のガクテンソク。遅咲きながらもブレークのきっかけをつかんだといえるが、現在のお笑い賞レースにとって非常に重要な役割を担うことにもなったという。 【フォトギャラリー】結成16年以上の漫才師が競う新たなお笑い賞レース幕開け!アンバサダーに松本人志 ガクテンソクは、ボケ担当のよじょう(42)とツッコミ担当の奥田修二(42)のコンビ。長年大阪で活動していたが、昨年から上京、拠点を東京に移すという〝背水の陣〟で臨んだ大会だった。 決勝で大会史上最高得点となる294点をたたき出し、結成26年のザ・パンチを大差で破って2代目王者に輝くと、賞金1000万円などが贈られた。 M―1グランプリの出場資格を失う結成16年目以上のコンビが対象の大会で、初回だった昨年は優勝したギャロップ(林健、毛利大亮)だけでなく、準優勝のマシンガンズ(滝沢秀一、西堀亮)も脚光を浴びただけに、ガクテンソクの活躍も期待される。 「ガクテンソクの安定したしゃべくりは、安心してみることができました。もちろんブレークしたい、ひと花咲かせたいという熱い思いを前面に出した熱さもいいのですが、ザ・セカンドのよさは安定した中堅の技量で心地よい笑いを見せるところでしょう」と演芸関係者は話す。 解散も考えたことがあったという2人。よじょうは「優勝したらこんなにライン来るんやな」と照れ笑いし、奥田は「こういう日が来ることを夢見ていました。めちゃくちゃうれしいです。何者かにはなれていませんが漫才辞めません!」と宣言した。 そんな2人だが、この優勝でかなりの重責を担うことになるという。先の演芸関係者はこう指摘する。 「ザ・セカンドはもともとダウンタウンの松本人志さんがアンバサダーという立場でかかわっていました。今年1月に活動休止を表明して以降、松本さんがかかわってきた賞レースでは初めての王者が生まれたことになります。M―1グランプリ、キングオブコント、そしてザ・セカンドという賞レースは、〝松本人志〟というお笑い界のカリスマを掲げることで意義付けしてきた一面があります。それだけに、今回のチャンピオンとなったガクテンソクには、大会の存在意義を守るためにも、松本不在を感じさせない活躍が求められることになります。いってみれば、今後の賞レースのあり方がガクテンソクの活躍ぶりにかかっているのです」 期待して見届けよう。