【世界卓球】無念の途中棄権も、チェコがチャイニーズタイペイをあと一歩まで追い詰める
◇世界卓球2024(団体戦) 2月16~25日 韓国・釜山 日本と同グループリーグで、チームランキング27位のチェコが9位のチャイニーズタイペイをあと一歩まで追い詰めた。 2月19日 ●男子第1ステージ 〈チャイニーズタイペイ 3-2 チェコ〉 高承睿 5、7、22 ヤンカリク◯ ◯林昀儒 2、7、4 ポランスキー 荘智淵 -1、ー10、4、ー4 マルティンコ◯ ◯林昀儒 9、5、5 ヤンカリク ◯高承睿 キケン ポランスキー 1番のヤンカリクと高承睿は激しい打ち合いに。世界ランキングでは高承睿が80位以上の差をつけているが、ヤンカリクはその差を感じさせずにラリーで互角以上に渡り合う。高承睿はなんとか食らいつこうとするが、決定力の高さで上回るヤンカリクが2ゲームを先取。3ゲーム目はジュースまでもつれ、互いに取って取られての展開が続き、なかなか勝負が決まらない。永遠に続くのではないかと思うような長いジュースに終止符を打ったのはヤンカリク。フォア側からのバックサービスでサービスエースを奪い、貴重な先制点をあげた。 しかし、チャイニーズタイペイのエース・林昀儒が完璧な内容で2番で勝利し、すぐさまゲームカウントを1-1とする。ポランスキーの動きも悪かったが、それ以上に林昀儒の精密機械のようなチキータとカウンターが光った。
両チームとも必ず取りたい3番は、荘智淵とマルティンコの対戦。世界でもトップスクラスのラリー能力を誇り、高い経験値を持つ荘智淵が有利かと思われたが、マルティンコがそれを覆した。ラリーをさせまいと緩急を使いながら荘智淵のリズムを崩すと、ストレートへの打球を多く使って相手の読みを外させる。なんとか対応したい荘智淵だったが、逆をつかれる場面が多く、持ち前のラリー力が発揮できなかった。
4番で再び登場した林昀儒は、ここでも格の違いを見せつける。1番で勝利してノリノリなはずのヤンカリクをカウンターで完璧に押さえつけ、ストレートで勝利。 勝負の行方は5番のポランスキーと高承睿の結果次第となったが、1ゲーム目の高承睿が4-0とリードした場面でポランスキーが自ら審判に訴え、途中棄権。 無念の敗戦となったチェコだが、格上のチャイニーズタイペイ相手に健闘した。