<速報>“ハマの番長”横浜DeNAの三浦が引退試合で異例の10失点!
その裏、エリアンがセンター右へ5号ソロ。2点差として二死から24年連続安打を記録している三浦がセンター前ヒット。得意の打撃でスタンドを沸かせた。これが逆襲の合図だった。桑原もヒットで続き、三浦は三塁へ激走。さらに梶谷がライト線へ強打。雄平が打球をジャッグルしている間に桑原までがホームイン。また同点に追いついたのだ。杉浦を先発マウンドから引きずりおろして、2番手の石山から、「得点圏に走者がいたのでいつも以上に集中した」というロペスが勝ち越しの2ランをレフトへ。ついに6-4と逆転に成功した。「三浦のために」。一致団結したチームは、まるで不思議な力に包みこまれているようだった。 3回は、三塁の宮崎のファインプレーなどに助けられて無失点に切り抜けたが、4回はまた先頭の雄平にレフトオーバーの二塁打、西浦を四球で歩かせ、西田にはレフトへタイムリー。1点差とされて、無死二、三塁。ここで本塁打を打たれた廣岡は、空振りの三振。代打の飯原も外の変化球でハーフスイングを奪って連続三振。しかし、坂口に粘られて歩かせると、川端に右中間フェンス直撃のタイムリーを打たれて2人が生還。3人目は本塁で刺したが、6-7とゲームをひっくり返された。 5回を3人で抑えた三浦は、6回も続投。先頭の西浦にセンター前、西田を四球で歩かせ、投手コーチがマウンドへ行くと「三浦コール」が起きた。廣岡にライト前を打たれ、満塁となって、代打・三輪にセンター前タイムリーを浴びるが、ラミレス監督は動かない。二死をとった後、山田に左中間フェンスを直撃され、さらに2失点。鵜久森をセカンドフライに打ち取って、ようやくイニングを終えると、スタンドからの歓声に三浦は深く頭を下げて応えた。これで降板かと思われたが、その裏、先頭打者だった三浦は、ベンチで投手コーチと話をした後に打席に立った。結果はセンターフライ。 三浦はなんと7回もマウンドに上がった。そして、先頭の雄平からスイングアウトの三振を取った場面で交代を告げられた。ナインが泣き、スタンドのファンが泣いた。そして三浦も号泣した。引退試合で10失点は異例の結果だが、それも苦労人の三浦らしい、プロ生活のフィナーレだったのかもしれない。