〔東京外為〕ドル、161円台半ば=材料不足で方向感に欠ける(4日正午)
4日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米市場の休場と手掛かり材料の不足から方向感に欠け、1ドル161円台半ばで推移している。正午現在は、161円44~45銭と前日(午後5時、161円76~78銭)比32銭のドル安・円高。 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間の流れを引き継ぎ買いが優勢で、161円90銭台まで買われ、162円を射程にとらえる場面もあった。米国時間は低調な米経済指標の発表が続き、一時160円70銭台まで下落した。売りが一服すると、週末の米雇用統計発表を見据えた持ち高調整のドル買いから、161円70銭まで値を戻した。 こうした海外市場の流れを引き継ぎ、東京時間は161円50銭台でスタート。仲値にかけては国内輸出企業のドル売り・円買いがやや優勢となり、161円10銭付近に下落。実需の売りが一服すると、同日の米市場が休場であるなど手掛かり材料が不足していることから、方向感を欠いた小動きが続いている。 市場では、「今日は材料が少なく、実需による売り買いが中心になるだろう」(運用会社)との見通しが聞かれた。市場の関心は明日発表の米雇用統計に集まっている。「近々、為替介入があるとの観測が出ているが、さすがになさそうだ」(国内銀行)との声もあった。 ユーロは朝方に比べ対円で下落、対ドルで小動き。正午現在、1ユーロ=174円13~15銭(前日午後5時、174円05~06銭)、対ドルでは1.0786~0786ドル(同1.0758~0759ドル)。