高校時代は元DeNA野手の控えが154キロ右腕に成長!調査書0も、元プロ投手監督は素質を高く評価【京滋大学野球】
<京滋大学野球連盟 2024度秋季リーグ戦:佛教大7-0びわこ成蹊スポーツ大(7回コールド)>10日◇第4節3回戦◇草津グリーンスタジアム 【一覧】24年大学生・プロ志望届提出者 今秋のドラフト候補に挙がっているびわこ成蹊スポーツ大の最速154キロ右腕・新川 朝耶(4年=履正社)が先発登板。6回を投げて、6安打1死球6奪三振の3失点で敗戦投手となった。 「真っすぐの調子が良かった」と初回に球場のスピードガンで151キロを計測。三者凡退と立ち上がりは順調だったが、3回裏に一死二、三塁から2ランスクイズで先制を許すと、6回裏には味方の失策で追加点を許した。 新川が本格的に投手を始めたのは大学から。中学時代はたまに投げることがあった程度で、高校では三塁手としてプレーした。 履正社の同期には同じポジションに先日、DeNAを戦力外になった小深田 大地がいた。当時はレギュラーを奪うことはできなかったが、「いつかは抜かしてやろうと思っていました」と対抗心を燃やしていたという。 大学のセレクションにも野手として参加。かつてソフトバンクなどでプレーした山田 秋親監督も「一番打球を飛ばしていました」と打者としての素質を高く評価していた。 しかし、本人の希望で大学入学と同時に投手へ転向。わずか3年半でプロ注目の投手に成長した。 「馬力がありますし、投げるスタミナと向上心もあると思います。もっとピッチングを覚えてくれたら、体の強さが生きてくると思います」と山田監督は評価する。先発しても安定して150キロ近く投げられるスピードはドラフト候補の中でも上位クラスだが、投球術などはまだまだこれからといったところだろう。 育成指名でもプロ入りを表明している新川だが、まだ調査書は一つも届いていないそうだ。「優勝を第一に考えています。監督にも『自分で切り拓け』とずっと言われています」と焦る気持ちを抑えつつ、目の前の戦いに集中している。 この試合で勝ち点を落とし、自力優勝はなくなったが、最終節の結果次第では優勝の可能性も残されている。「他力本願にはなりますが、優勝の可能性はあると思うので、どうにかして2勝することが大事だと思います」と14日から始まる花園大戦に気持ちを切り替えていた。