石渕の「繋ぐ心」描く キャストら稽古に熱 25日、奥州胆沢劇場【岩手】
第38回奥州胆沢劇場「おらだづの学校~石渕からのバトン~」(実行委主催)は、25日に奥州市胆沢南都田の胆沢文化創造センターで上演される。石淵ダム完成から2年後の胆沢石渕地区を舞台にした現代劇。敗戦から10年後の人々の暮らしなどを通して「繋(つな)ぐ心」が描かれる。本番を控え、キャストやスタッフが熱のこもった稽古を繰り広げている。 胆沢ゆかりの題材を基に手作り舞台として親しまれている同劇場。今回は、戦後10年が経過した昭和30年代の石渕地区が舞台。主人公の高橋常吉と息子の茂吉は、先祖から受け継いだ同地区で懸命に生きていた。同地区に移住して民生委員として戦後の復興のために奔走する谷川ヒトミと、高橋親子や住民と暮らし方を巡っての葛藤などが描かれる。 今回のキャストやスタッフ、エキストラなど約60人。本番を間近に控えて、キャストがせりふや細かな動きなどを確認しながら稽古に励んでいる。 当日は午前10時からと、午後3時からの2回公演。全席自由で、入場料は一般1500円(当日1800円)、高校生以下が500円(当日700円)、前売りのみのペア(一般券2枚つづり)が2500円。問い合わせは、同センター内の実行委=0197(46)2133=へ。