「黒いギャング」から世界遺産を守れ! 数千羽のカワウが飛来する前に、テープを張って早めの対策【広島発】
対策は急務「今やらないとまずい」
自然豊かな宮島は、風の影響を受けにくく鳥が羽を休めやすい環境がそろっているという。 今回の対策では、少しでもカワウに気づいてもらえるよう海側の2箇所、計500メートルにテープを張りめぐらせた。鹿野さんは「海側から帰ってくるときに一番目立ちやすい先端にテープをつけるようにしました」と話す。 宮島漁協の丸本組合長は「継続してやってもらえたら助かる」と対策に期待を寄せる。宮島は島全体が特別史跡などに指定されているため、許可なく樹木を切ったり捕獲することはできない。法的な縛りがある中で継続的な対策が求められる。 鹿野さんは「見ての通り山肌が崩れてきている。なんとか防いでいかないと…。奥の大きな木も崩れていくので、今やらないとまずい。カワウが来なかったら一番ベストな対策ができたと思うので、それを目指しています」と危機感をあらわにした。 (テレビ新広島)
テレビ新広島