木本「過疎化を乗り越えた」 センバツ21世紀枠推薦プレゼン
第95回記念選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会は27日朝に始まり、21世紀枠候補9校の推薦理由説明会が行われた。東海地区候補校の木本(きのもと、三重)について、三重県高校野球連盟の栗谷佳宏専務理事がプレゼンテーションを行った。栗谷専務理事は木本の選考理由について▽過疎化を乗り越えたこと▽地域に愛されるチームであること▽自主性に富んだ野球部であること――の3点に絞って説明した。 【プロの世界へ】22センバツを彩った選手たち 木本を取り巻く状況について「学校がある熊野市は人口わずか1万5000人。木本も近く再編の対象となる可能性がある。ただでさえ少ない中学生が他地域に流出している中で、選手13人全員が地元出身だ」とした。 その中で、OBらが毎日のように練習をサポートしている現状を説明。「選手たちは地元の花火大会で運営補助を務めたり、近隣にある世界遺産である熊野古道の清掃を行うなど、貢献している」と地域との深いつながりについて語った。 野球部については、練習メニューを自分たちで考えていることや、最速140キロ近い投手2人を擁することなどを紹介。最後に「木本が選出されれば、同じようなハンディに悩む学校にも希望を与える」と結んだ。【岸本悠】