紅ゆずる、殺気を放つ受刑者役で舞台に主演「きれい好きですが、心を汚すために家を散らかして…」
元宝塚歌劇団星組トップスターの女優、紅ゆずるが9日、大阪・堂島リバーフォーラムで2月14~23日に上演される主演舞台「FOLKER」(作・演出、後藤ひろひと)の公開稽古を東京都内で行った。 同作は女子刑務所の受刑者が更正の一環でフォークダンスのコンテスト出場を目指す群像劇。今回は25年ぶりの再演となる。受刑者役の紅は周囲を寄せ付けない殺気を放つ役どころで、この日は稽古着で憎しみを込めたまなざしや罵倒する演技などを披露した。 宝塚時代などの役柄と比較し、「ダークでも美しさを求められる役が多かったですが、今回は心を汚してすさませようと」とダークに徹する役作りに集中。「私、めちゃくちゃきれい好きですが、家をちょっと散らかして、ゴミをためてみるとか…。なので、今は家に帰るがホントに嫌で、そのストレスのひとつひとつが役につながれば」と願っていた。 この日は共演で25年前に主演を務めた楠見薫(57)、遠藤久美子(46)、大路恵美(49)、小島聖(48)、東風万智子(45)、内場勝則(64)らも参加。ダンスシーンも見どころで、大路は「筋肉痛になって、涙を流しながら練習しています」とユーモアを交えて奮闘ぶりを説明。小島は「昔はバレエをやっていたのですが、練習についていけるようにストレッチをしながらやっています」と準備しており、後藤は「ダンスに影響しないよう、食べ過ぎて太らないように気を付けています」と明かした。今作は4月に開幕する大阪・関西万博に合わせ、大阪の文化芸術の魅力発信を強化する「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環として上演される。