BL東京が“サヨナラ勝ち”でPO進出王手! 残り1分で5点差逆転「これが今年の東芝の強さ」
◆ラグビー ▽リーグワン第12節 BL東京 22―20 東京ベイ(7日・秩父宮) BL東京(旧東芝)が昨季王者の東京ベイ(旧クボタ)を22―20で下し、11勝目。勝ち点50に伸ばし、2季ぶりのプレーオフ(PO)進出に王手をかけた。次節(14日、秩父宮)で5位の神戸(旧神戸製鋼)に勝てば、4強入りが決まる。 BL東京が勝負強さを発揮した。残り20分まで10―20とビハインドの展開で、同24分にWTB森勇登のこの日2トライ目で5点差に。34分、右サイド敵陣インゴール手前の相手反則からBKタマニバルが素早く再開してトライをねじ込んだが、再開位置が正しくなかったとして一度は取り消しとなった。それでも後半40分、相手スクラムの反則から、再びタマニバルがリスタートしてインゴールに突進。今度は文句なしのトライで、SOモウンガがサヨナラキックを決めて逆転勝利を収めた。タマニバルは試合後「相手は去年の王者。セットプレーも自分たちがプレッシャーを受けていて、ちょっと違うことをやろうと思っていた」と、振り返った。 昨季王者に逆転勝ちし、BL東京のトッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ(HC)は「ものすごい試合だった。苦しい状況でも、選手は戦える力を見せてくれた」と称賛。フッカーの原田衛ゲーム主将は「新しい選手がエナジーを与えてくれた。これが今年の東芝の強さ。全員が最後まで勝ちを諦めずに戦った結果だと思う」と、胸を張った。 1敗を守り、次節は神戸に勝てばPO進出が決まる大一番。ブラックアダーHCは「勝ってPOが決まれば、選手が頑張ってきたことが報われて素晴らしいと思うが、先を見すぎないように」と一戦必勝を誓う。足の負傷で欠場するフランカーのリーチ・マイケル主将に代わってチームを率いる24歳の原田も「このチームでできるのも、決勝までの6試合。一戦一戦無駄にせず、1週間準備していきたい」と、静かに闘志を燃やした。
報知新聞社