【ヤクルト】高橋奎二「0.69」の防御率も白星遠く…指揮官が残した言葉とは
ヤクルトの高橋奎二が4月11日、神宮球場での巨人戦に先発して6回4安打1失点という内容だった。しかし、高橋の後を任されたリリーフ陣が4点を失うと、打線も4安打で無得点に終わり、チームは0-5で敗れ、高橋は今季1敗目となった。 【動画】高橋奎二を救うドミンゴ・サンタナの好守備 高橋は要所で得意のストレートが冴えわたった。初回は三者連続で見逃し三振を奪うなど、上々の立ち上がりを見せていた。 3回は二死満塁とピンチを背負ったが、左翼を守るドミンゴ・サンタナの好守備もあり、ここを切り抜けた。しかし6回、先頭の岡本和真を148キロのストレートで空振り三振に切って取ったが、二死から佐々木俊輔を四球で出塁させてしまうと、二盗を決められ、続く小林誠司に詰まりながらも左前へ運ばれる適時打を浴びてしまう。 高橋は6回でマウンドを降り「今日はあまり調子が良い方ではなかった。なかなかリズムがつくれない中、粘って投げていたのですが、失点はもったいなかったです」とコメントした。 それでも結果的には1失点で抑えた左腕だったが、髙津臣吾監督は試合後「ボール先行の難しいピッチングになりましたね。リズムが悪過ぎるというか、(111球を投げて)6回しか投げられないわけですから、1点しか取られてなくて。1年間ローテーションいけるかどうか、規定投球回いけるかどうか。これだから難しいんだろうなと思いました」と、厳しい言葉を並べた。 高橋は前回登板だった4月4日の広島戦(マツダスタジアム)は7回2失点と好投しながら、リリーフが逆転を許してしまい、白星が消えてしまった。防御率は2試合で「0.69」と0点台でありながら、今季初勝利をまだ手にできていない。 打線も援護できず、4番の村上宗隆はこの日もノーアーチに終わった。高橋への指揮官の厳しい言葉も期待の裏返しに違いないが、2年ぶりのV奪回を目指すチームのためにも、早く浮上のきっかけをつかみたいところだ。 [取材/文:別府勉]