【バスケW杯開幕】「速さ」と「チーム力」で黄金時代のドイツに挑む 国際大会初の歴史的勝利なるか
「速さ」と「チームバスケ」は、「高さ」を凌駕するのか。 スピード、しつこいディフェンス、そして3ポイントシュートを活用しながら世界に挑む男子バスケットボール日本代表。トム・ホーバスヘッドコーチ(以下HC)が「最も重要だ」と話す日本のワールドカップ開幕戦が、いよいよ25日午後9時から始まります。 【図解】男子バスケ・パリ五輪へのロードマップ 23年W杯が正念場 開幕戦の実況を担当する田中毅アナウンサーが、試合の見どころを紹介します。
■NBAプレーヤー4人を擁する優勝候補ドイツ
日本の前に立ちはだかるのは優勝候補の一角として日本に乗り込んできたドイツ代表です。世界ランキングこそ11位ですが、先日、国際バスケットボール連盟が発表した今大会のパワーランキングでは1位のアメリカに次ぐ2位にランクされました。出場32チーム中26位の日本は、開幕戦でこの2位の優勝候補に挑むことになります。 今回のドイツ代表には、実にNBAプレーヤーが4人。中でも絶対的エースが昨季、八村塁選手とレイカーズで共にプレーしたポイントガード、17番デニス・シュルーダー選手です。
爆発的なスピード力と得点力を併せ持ち、2013年のNBAデビュー以降、9シーズン連続で平均二桁得点をマークしています。ホーバスHCも「シュルーダー選手がドイツ代表のエンジン、自由にさせないことが勝利のための最大のキーだ」と話しています。 さらには“若き皇帝”と呼ばれる21才、9番フランツ・バグナー選手も日本にとって脅威となりそうです。
攻撃にも守備にも長けたオールラウンダーで、甘いマスクもさることながら、次世代のスーパースター候補として注目されています。4つ上の兄モリッツ・バグナー選手と共にNBAのオーランド・マジックに所属。ドイツ代表としても昨年夏の欧州選手権で大活躍し、母国を17年ぶりの表彰台へと導いています。
■国内組にも要注意 黄金期到来のドイツ代表
さらに注意しなくてはいけないのはNBAプレーヤーだけではありません。ホーバスHCが警戒しているのが、国内クラブのバイエルン・ミュンヘンに所属する42番のアンドレアス・オブスト選手です。