「簡単ではないけど、サンショーで戦いたい」世界選手権で日本人初入賞 3000m障害・三浦龍司 パリ五輪メダル獲得へ決意
陸上・世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の3000m障害で、日本人初の入賞を果たした順天堂大学4年の三浦龍司選手。24日、同じく順天堂大出身の先輩、泉谷駿介選手(110mハードル5位入賞)らとともに帰国しました。 【動画】驚異のスパート力 世界選手権でメダル期待の三浦龍司へ直撃取材! 大会期間、同部屋で時間を過ごしたという“順大コンビ”は、世界の舞台でダブル入賞という大活躍を見せました。
駅伝でもおなじみの三浦選手ですが、専門としているのは3000m障害。3000mを走る間にハードルのような障害物を28回、水濠という水の張った障害を7回を越える過酷な競技です。 日本人として20年ぶりに決勝に進んだ三浦選手は序盤、後方からスタートしたものの、美しいハードリングで加速し、じわじわと順位を上げていきます。最後までアフリカ勢にくらいつき、ラストで抜かれてしまったものの、日本人最高順位となる6位でフィニッシュ。東京五輪7位から順位をひとつ上げ、この種目日本人初の入賞を果たしました。 去年の世界選手権は、惜しくも予選敗退。今年は決勝でしっかりと“戦うこと”を目標としてきた三浦選手。「6位入賞することができたので、まずはうれしい気持ちなんですけど、ラスト惜しいところもあったので、課題だったり、改善していかなければいけない点が見えた」と振り返りました。 三浦選手が目指しているのは、世界大会での“メダル獲得”。銅メダルまでは、あと1秒72というわずかな差でした。 しかし、金メダルを獲得したモロッコのエルバカリ選手、銀メダルを獲得したエチオピアのギルマ選手の2人は、実力が頭ひとつ抜き出ています。 三浦選手は「これから時間をかけて自分自身が強くなっていくしかない」とした上で、「(上位との)差はものすごくありますし、簡単なものではないですけど、自分はそれでもサンショー(3000m障害)で、“そこで戦いたい”という気持ちが人一倍強いので、自分の目標は変わらないです」とパリ五輪でのメダル獲得へ向け、気を引き締めました。 <3000m障害結果> 1位 8:03.53 S.エルバカリ(モロッコ) 2位 8:05.44 L.ギルマ(エチオピア) 3位 8:11.98 A.キビウォット(ケニア) 4位 8:12.26 L.K.ベット(ケニア) 5位 8:13.46 G.ビーミッシュ(ニュージーランド) 6位 8:13.70 三浦龍司(日本)