ディズニーのMovieNEXはコンテンツビジネスの主流になるか
劇場公開で空前の大ヒットとなっている『アナと雪の女王』。そのMovieNEXの発売(7月16日)が発表され話題を呼んでいる。予約開始から1週間足らずで40万枚以上の予約数に達しており、発売前の予約だけで100万枚突破は確実と言われている。
MovieNEXはウォルト・ディズニー・ジャパンが提供するブルーレイ、DVD、デジタルコピー、MovieNEXワールド(Webサイト)が1つのパッケージとなった商品。例えば、DVDの再生機しか持っていない場合でも、MovieNEXを購入していれば、後にブルーレイの再生機を購入した際にソフトを買い直す必要がない。さらにデジタルデータ(デジタルコピー)を利用すればスマートフォンやタブレット端末で作品を視聴することが可能なので、自宅での鑑賞だけでなく、通勤中や旅先などでも楽しむことができる。 “MovieNEXワールド”と呼ばれるサイトでは、購入時に付属されているコードを入力することで、専用サイトへのアクセスが可能になり、ここでしか見ることができない映像やダウンロードコンテンツなど様々な特典が随時更新されていく。ウォルト・ディズニー・ジャパンが、昨年11月に『モンスターズ・ユニバーシティ』、『トイ・ストーリー3』などのタイトルでMovieNEXを発売して以来、力を入れているコンテンツだ。今回、歴史的大ヒットとなった『アナと雪の女王』の発売でMovieNEX普及拡大を目指す。 今回の『アナと雪の女王』では、ブルーレイならではの魅力が詰まっている。Wヒロインの1人、エルサが持つ雪や氷を作ることができる能力では、雪の小さな結晶がひとつぶひとつぶ鮮やかに再現され、奥行きのある映像となって見るものを引き込んでくれる。『レット・イット・ゴー』が流れ、エルサが氷の城を築き上げるシーンは、その象徴と言っていいだろう。名脇役となっているトナカイのスヴェンの毛並みも、毛一本一本の動きがリアルに表現されており、ディズニーが誇るアニメーターが吹き込んだ命がブルーレイによって、鮮やかに蘇っている。 一方で、デジタルコピーもお気に入りの曲を繰り返し視聴するなど、本作ならではの楽しみ方ができそうだ。夏休みの行楽や帰省時に、ドライブ中の後部座席で子供たちが映画鑑賞するなど、退屈な時間が大好きなディズニー作品を楽しむ機会となる。