駆け抜ける爽やかな香り、自家製パクチーのサラダ この店この味・タイレストランサパーンマイ(酒田)
口に入れた瞬間、みずみずしさとツンと鼻腔(びこう)をくすぐる爽やかな香りが全身を駆け抜ける。酒田市のタイレストラン「サパーンマイ」では、店主のマハーブン・セクサンさん(37)自ら育てた新鮮なパクチーを味わうことができる。青々としたパクチーをふんだんに使ったサラダは前菜としてだけでなく、酒のつまみとしても抜群だ。 取れたてのパクチーはシャキシャキで、柔らかな香りが特徴的だ。味の決め手は自家製ドレッシング。ナンプラーや豚ひき肉、ニンニク、唐辛子などが入っており、パクチー特有の香りをマイルドに包み込んで食欲をかき立てる。 マハーブンさんは母国タイで料理の修業を積み、来日後は関東地方のレストランで腕を磨いた。2019年に妻の実家がある同市吉田に移住し、翌年に店を開いた。自宅近くの農業用ハウス内で10種類以上のタイ野菜を育てている。パクチーは通年で収穫できるといい「たくさんの人に食べてもらいたい。サービスしちゃうかも」と笑顔で話す。
【メモ】 パクチーサラダは600円で、タイビール(同)とも相性抜群。空心菜炒め(950円)やガパオライス(同)、グリーンカレー(同)などもお薦め。デザートのアイス以外はテイクアウト可。営業は午前11時~午後2時(土曜・祝日は午後2時半まで)、午後5~10時。日曜定休。酒田市中町1の14の26、竹内ビル2階。0234(25)3757。