あなたはライドシェア導入に賛成・反対? 4割以上の人がサービス利用で最も重要視している要素とは
ライドシェア賛成派と反対派、それぞれの主張
質問1:ライドシェアの導入に賛成、それとも反対? まずこの質問に対し、66.3%の人が「賛成」、33.7%の人が「反対」と回答している。 質問2:賛成と反対、それぞれの理由は? 次に、賛成と反対それぞれの理由について質問し、以下のような回答が出ている。 ■賛成意見 ・利用者の選択肢が増え、市場が競争原理で活性化される……23.3% ・地方でのタクシードライバー不足解消に期待……19.7% ・クルマの購入・維持コスト削減に期待……11.4% ・社会全体のクルマの台数が減少すれば、環境負荷や渋滞緩和に効果がある……5.7% ・複数で移動する楽しさがありそう……3.6% ・安全性が担保される法律ができればよい制度だと思う……2.6% ■反対意見 ・ドライバーの運転技術や接客能力が担保されていない……16.6% ・防犯上、他人と同じクルマに乗ることに不安がある……9.3% ・事故発生時のトラブルが心配……4.7% ・既存業界の賃金低下を招くことになる……2.1% ・他人が自分のクルマを使用するのに抵抗がある……1.0% このような結果となっている。市場全体への影響や、セキュリティ面の懸念、生活コストの削減といった、さまざまな視点での意見が出ている。賛成派はさまざまな課題解消への期待の声が、反対派はセキュリティ面の不安を法の整備でクリアできれば、自身が利用するかはさておき、導入そのものにはそこまで反対していないような印象を受ける。 質問3:ライドシェアを利用する場合、何を重要視する? ライドシェアを利用する際、どんなことを重要視するか、という質問では、「安全性」が最多の43.5%、次いで「料金」が18.7%、「運転技術」が8.8%、「利用条件でマッチングするか」が7.3%と続いている。プライバシー保護やトラブル時の補償なども安全性に含まれると考えると、やはりライドシェアの普及には安全性をどこまで担保できるかが鍵となりそうだ。 質問4:ライドシェアはどのような目的で使用したい? 最後に、もしライドシェアを利用するなら、どのような目的で使用したいか、という質問をしたところ、「観光・旅行」が最多の20.2%、次いで「料金節約」が14.0%、「他に交通手段がない場合」が11.9%、「日常で公共交通機関の代わりに」が10.4%と続いている。たしかに現地の人が案内してくれるのであれば、観光・旅行目的は思いがけない情報を得ることができて面白いかもしれない。 日本版ライドシェアの導入は、道路交通法第86条(第二種免許)および道路運送法施行規則第51条の15第3号(旅客から収受する対価の基準)に例外規定を設けることが条件。これをクリアすれば、タクシー事業者の運行管理のもと、第一種運転免許保有者が自家用車で有償の旅客運送が可能になるという。私たちの身近な存在になるかもしれないライドシェアサービスは、果たして導入される日は近いのだろうか。
文=KURU KURA編集部