投手練習に参加した有原航平

　14日の楽天戦（楽天モバイルパーク）に先発するソフトバンクの有原航平投手（31）が13日、みずほペイペイドームで行われた投手練習に参加。軽めの調整を行った。 　今季初登板となる仙台は有原にとって相性の悪い舞台だ。最後に勝ったのが日本ハム時代の2019年7月5日で、翌20年から4連敗中。その間の防御率は9・70と散々打ち込まれている。ホークスのユニホームを身にまとって心機一転臨んだ昨年7月7日も2被弾し7回6失点で黒星を喫している。 　有原は「それはもう特に考えていない。今年初めてなので、自分のできることをしっかりしたい。悪い時、いい時もあったので、しっかり確認してベストを尽くせるようにしたい」とクールな表情。内に秘めるタイプだけに口調こそ冷静だが、鬼門克服へ闘志を燃やしている。 　開幕投手を務めた今季は6試合に先発して3勝2敗、防御率1・97。6試合いずれもクオリティー・スタート（6回以上自責3以下）を果たし、5試合は完投勝利を含め7回以上投げている。まさにエースの働きで、前回登板となった5月7日の日本ハム戦（みずほペイペイ）では勝ち星こそつかなかったが、8回1失点（自責0）と好投した。 「調整は変わらず、いい練習ができたので、いいコンディションで臨めるかなと思います。ある程度ゲームは作れていると思います。でも、負けている試合、2敗しているので、明日はテンポを意識して、しっかり最少失点で抑えられるようにしたい」と力を込め「チームのために長いイニングを投げたい」。イニングイーターとしての役割を果たした上で、鬼門を乗り越える決意だ。 　苦手とする杜の都で実に5年ぶりの勝利を目指す有原。チームを6連勝に導く。