静岡県の川勝平太知事の辞職に伴う知事選に、前の浜松市長の鈴木康友氏が出馬する意向を固めたことが関係者への取材でわかりました。 　知事選に出馬する意向を固めたのは、前浜松市長の鈴木康友氏（６６）です。関係者によりますと、鈴木氏をめぐってはスズキの鈴木修相談役ら浜松の経済界と自民党の一部などが擁立に向け調整を進めていました。 　鈴木氏は衆議院議員を経て、去年４月まで浜松市長を４期１６年務めました。３年前の知事選にも、川勝知事の対抗馬として自民党などから名前が上がりましたが、その際は行政区再編が途上であることを理由に出馬を見送っていました。鈴木氏は週明け１５日に会見を開いて、正式に出馬を表明する方針です。

　知事選には既に、元総務省官僚で川勝県政で副知事も務めた大村慎一氏（６０）が出馬を表明しています。静岡市の経済界と自民党の一部が大村氏を推しています。大村氏・鈴木氏とも、各党の支援を求めていて、今後は自民党の対応が大きな焦点となります。 　川勝知事は１０日、辞職願を県議会に提出、知事選は来月９日告示・２６日投票の日程で行われる見込みです。