約4年ぶりにスパーリングで拳を交えたWBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟（左）と元世界2階級制覇王者京口紘人

　来月に2度目防衛戦を控えるプロボクシングWBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟（29＝倉敷守安）が、4年ぶりに元世界2階級制覇王者で現IBF世界同級10位の京口紘人（30＝ワタナベ）とスパーリングに臨んだ。 　実戦練習のために8月下旬から東京合宿中で、18日に東京・新宿区の帝拳ジムで京口と6ラウンドのスパーリングを消化。1ラウンドは両者ともに静かに入ったが、2ラウンド以降は先にギアを上げて仕掛け、京口と最後まで接近戦を展開。両者とも引かない激しい実戦トレーニングとなった。 　10月13日、東京・有明アリーナでWBA世界同級7位タナンチャイ・チャルンパック（24＝タイ）との2度目防衛戦を控えるユーリ阿久井に対し、京口も同日、横浜武道館で同級4位ビンス・パラス（25＝フィリピン）との3度目対決を控える。ユーリ阿久井は高校時代に当時、大商大に在籍していた京口と初めてスパーリング。プロでは日本フライ級王者時代の初防衛戦前の20年以来、4年ぶりに拳を交えたという。 　東京合宿中には週5回のスパーリングで実戦練習を積んでいるユーリ阿久井は「今日はいろいろ試しながら、自分の引き出しを出しながらですね。自分の動きを出す、課題を当てはめながら自分の動きを組み合わせていくという作業でした。いつも通りのスパーリングだった」と収穫を口にしていた。