能登さくら駅、満開 県内天気安定、花長持ち
●羽咋24.3度 桜の名所として知られ、「能登さくら駅」の愛称がある、のと鉄道能登鹿島駅(穴水町曽福)で、ソメイヨシノ約100本が満開を迎えた。能登半島地震で被災した線路やホームが復旧し、全線で運行を再開してから13日で1週間。例年と変わらない春の光景に、陽気に誘われて訪れた花見客は復興への思いを寄せた。 「がんばろう能登」と書かれたヘッドマークを付けた車両が「桜のトンネル」をくぐるたび、大勢の客がホームから盛んに撮影した。 能登鹿島駅さくら保存会の堂前勇次郎会長(82)は「今年も満開になりうれしい。桜を見て少しでも前を向いてほしい」と話した。見頃は18日ごろまで続く。 石川県内では8日に金沢地方気象台がソメイヨシノの満開を発表して以降、穏やかな空模様で花が長持ちし、見頃が続いている。気象台によると向こう1週間は16日に雨が予想されるが、大きく天候が崩れることはなく、例年より長く花を楽しめそうだという。 13日の県内は高気圧に覆われて晴れた。最高気温は羽咋24・3度、金沢23・7度、白山河内23・6度と3地点で今年最高を記録し、各地で4月下旬から6月中旬並みの暖かさとなった。 気象台によると14日は引き続き晴れる見込み。日中の最高気温は金沢22度、輪島20度を予想する。