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（ブルームバーグ）： ソフトバンクグループは英国の半導体スタートアップ、グラフコアの買収に向け交渉している。事情に詳しい関係者が明らかにした。グラフコアは2020年の資金調達時に28億ドル（約4350億円）の価値があると評価された。

両社は数カ月にわたり話し合いを続けてきたが、最近になり一段と協議が進んだ。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。

財務的な条件はまだ決まっておらず、交渉が物別れに終わる可能性も残っている。最終合意が近いわけでははないと関係者の１人は説明した。

ソフトバンクＧはコメント要請にすぐに応じなかった。グラフコアの担当者はコメントを控えた。

16年に英ブリストルで創業したグラフコアは、ソフトバンクＧ傘下の英アームとは異なるタイプの半導体技術に取り組んでいる。

データセンター内の人工知能（ＡＩ）ソフトウエア処理を支援するインテリジェンス・プロセッシング・ユニット（ＩＰＵ）の設計を手がけ、自社製品を米エヌビディアのハイエンド画像処理半導体（ＧＰＵ）に匹敵するとうたい、サムスン電子やボッシュ、セコイア・キャピタルなどの投資家を確保した。

ただ、20年の資金調達ラウンド後、グラフコアは勢いを失い、ハードウエア販売の低迷に苦しんでいる。同社の最新財務報告によると、22年の売上高は前年比46％減の270万ドル。税引前損失は２億460万ドルに膨らんだ。

グラフコアは届け出で、ノルウェーと日本、韓国での事業を閉鎖し、その他の市場で人員を削減すると説明。また、「継続企業」であり続けるためには、さらなる資本調達が必要だとしていた。

原題：SoftBank Is Said in Talks to Buy Troubled AI Chip Firm Graphcore　（抜粋）

--取材協力：Min Jeong Lee、Jane Lanhee Lee.

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