「京大3浪4留」それでも人生肯定する彼女の勇気 高校中退し高卒認定受けて受験、今の話も聞く
3年生の途中で卒業が危ういと言われた彼女は、9月から完全に不登校になり、ついに翌年1月に退学を選択しました。 「保健室登校でいいという提案もあったのですが、高校の環境があまりにもしんどかったんです。中学のときは生徒会でリーダーシップも発揮していたし、勉強もできていたのに……。なんで私はこうなってしまったんだろう、当時は消えたいと思っていました」 ■高卒認定を受けて、浪人生活をスタート 彼女の現役時は、高校を中退したため、センター試験を受けられませんでした。
「みんなが受験しているときはぼーっと天井を見ていた」彼女でしたが、このころにはもう、アニメや音楽は趣味として折り合いをつけ、「自分の人生には大学受験が必要だ」と浪人の決意を固めたようです。 「自分が社会で発揮できる武器は、やはり学力だと考えられるようになりました。だから、大学に行ってその能力を磨くことが必要だと思ったんです。高校に入ってからずっと両親と喧嘩していたのですが、覚悟を決めて『京大に行く!』と宣言したら応援してもらえるようになりました」
「もともと父が通った京都大学に憧れがあり、中学時代も京大をテーマにした小説をたくさん読んでいた」と語る竹末さんは、父親が働く北九州予備校の寮に入り、高卒認定を受けて浪人生活を送ることに決めました。 ここでは高校とは打って変わって、チューターや寮長さん、寮母さんなどの周囲の大人にとても優しくしてもらえたそうです。 しかし、最初の1年は高校時代に崩れた生活リズムを取り戻すのに精一杯でした。 「高校生活のブランクで、勉強に取り組める体力が中学時代に比べて落ちていました。高校をやめる直前に受けたZ会のセンター試験型の模試では478/900点だったのが、600点台後半までは上がったのですが、机に向かっている時間の割には頭に入っていないと思いました。本気を出せば、1年あれば受かると思っていましたが、大学受験を舐めていました」