小判抱いた白い大蛇 津・美里町に「ジャンボ干支」登場 三重
【津】三重県津市美里町に新年を告げる「ジャンボ干支(えと)」が29日、同町家所の辰水神社にお目見えした。来年の干支「巳(み)」をモチーフに、小判を抱いた白い大蛇で高さ3・2メートル、幅3メートル、重さ約200キロ。令和7年3月末頃まで設置する予定。 地元の40―70代の住民ら30人でつくる「ふるさと愛好会」が地域を盛り上げようと鉄骨と発泡スチロールなどで制作し40体目。今月1日から作り始めて28日夜に完成した。 4回目となるヘビはとぐろの滑らかな曲線や金色の小判に「たつみず」の文字を入れるなど工夫を凝らしている。 多くの人が見守る中、地元の子らで地区内を引き練りした後リフト車で鳥居前の潜(くぐ)り門に設置した。同町出身で父親が制作に携わる小崎恵さん(44)=鈴鹿市=は「幼い頃から見てきて、美里の誇り」、引き練りに参加した息子の蓮太さん(10)は「毎年変わるから今年はどんなのかなと思うのが楽しい」と話した。 ジャンボえとは昨年まであった市からの材料費の助成がなくなり、今年は寄付を募って完成にこぎつけた。増井公生代表(76)は「来年のえとも作れるよう、参拝の方に寄付を呼びかけたい」とし「くぐった方の金運が上がり来年は景気が良くなるといい」と期待した。