歌唱力でファンを沸かせた「ズーズーズー」＝金沢市鱗町の金沢ＡＺ

　　●ライブイベントでファン沸く 　3月末で解散したご当地アイドル「西金沢少女団」の後継として、20日までに二つのグループが誕生した。全国区を目指す4人組「ZooZooZoo（ズーズーズー）」と、地域密着の2人組「びーふらいる」で、オーディションで選ばれた新メンバーが中心となって活動する。金沢市内のライブハウスで共同のデビューイベントが開かれ、早速ファンを沸かせた。 【写真】愛らしい振り付けで魅了する「びーふらいる」=金沢市鱗町の金沢AZ 　西金沢少女団は、地域の盛り上げに一役買おうと2017年に結成。西金沢地区を拠点に活動してきた。一部メンバーから「活動の幅を広げたい」との声を受け、昨年夏ごろから新グループ結成へメンバーやグループ名を募ってきた。 　「ズーズーズー」は動物園のように個性豊かな集団を意味し、フライとエールを組み合わせた「びーふらいる」は高く飛び立つ人を応援する思いを込めた。 　14日に金沢市鱗町の金沢AZで開かれたイベントは「宇宙一楽しいライブ動物園」をテーマに、ズーズーズーがデビュー曲「ズーズーズーパーティー」など4曲を繰り広げた。びーふらいるは「キラキラ」など2曲を披露した。ファンは、サイリウムを振り回したり、掛け声を飛ばしたりして初陣を盛り上げた。 　ズーズーズーは金沢工大放送研究会の協力でミュージックビデオの制作やライブ収録を行い、今後ユーチューブやX（旧ツイッター）で配信して知名度を高めていく。元西金沢少女団で、ズーズーズーの狩矢紗雪さんは「少女団で培った経験を新グループで生かしたい」と意気込んだ。 　少女団の元マネジャーで後継2グループもプロデュースする「ニシカネプロジェクト」代表理事の伊勢保彦さん（47）は「有名な石川の伝統芸能に負けないよう、石川の現代芸能を全国に売り込む」と話した。