1月31日は“アイサイ”の日! 野菜ソングあれこれ
1月31日は、1月の「1」を英文字の“I”と見立て、「31」の“サイ”とともに“アイサイ”の語呂合わせから“アイサイの日”に制定。夫から妻へ日頃の感謝や愛情を伝え、花を買ってプレゼントしようという日本愛妻家協会が制定した「愛妻の日」が知られていますが、ここではもう一つの“アイサイ”、野菜の摂取量が減るとされる1~2月にもっと野菜を食べてもらいたいと、野菜を愛する日としてカゴメ株式会社が制定した「愛菜の日」にフォーカスしてみました(「愛菜の日」という字面は、なんだか芦田愛菜の日のようなイメージもなくはないですが……)。 まずは、多くが聴いたことがあると思われるヒット曲のなかからピックアップ。「パプリカ」(写真)は言わずと知れたトップ・ヒットメイカーの米津玄師が手掛け、キッズ・ユニット“Foorin”が歌った曲。2018年リリースながら、翌年以降もロングヒットし、ネット上には多くの踊ってみた動画が投稿されるなど、老若男女問わずに愛されました。2019年の令和初の日本レコード大賞では同曲が大賞を受賞し、大きな話題となりました。 続いては、「セロリ」。1996年に山崎まさよしのシングルとしてリリースされ、翌年にはSMAPがカヴァー。草彅剛主演のドラマ『いいひと。』の主題歌に起用されたこともあり、広く愛される楽曲となりました。 “タマネギ”といえば、爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で ~はるかなる想い~」と思う世代も少なくないのではないでしょうか。ライヴの聖地でもある日本武道館の屋根の上の擬宝珠を“大きな玉ねぎ”に見立てたタイトルも印象的で、日本武道館の最寄り駅の東京メトロ東西線の九段下駅では、発車メロディにも採用されました。 もう1曲“タマネギ”曲として、「土曜日のタマネギ」を挙げておきましょう。1986年に斉藤由貴の6枚目のシングルとしてリリースされ、当時カセットテープ「AXIA」のイメージ・ソングとなりました。ア・カペラのコーラスには久保田利伸や崎谷健次郎、武部聡志、谷山浩子らが参加。作詞を手掛けた谷山は、セルフカヴァーもしています。 “ニンジン”ソングのラインナップはなかなか強力で、田原俊彦が10枚目のシングルとして「NINJIN娘」をリリース。キッズ向け番組『ひらけ!ポンキッキ』の「今月の歌」として子供たちにも親しまれました。同曲の歌詞に出てくる“1本でもニンジン”のフレーズは、同じく『ひらけ!ポンキッキ』の楽曲として日本でレコード売り上げ枚数が最も多いシングル盤となった子門真人が歌う「およげ!たいやきくん」のB面に収録された、なぎらけんいち(なぎら健壱)が歌う「いっぽんでもニンジン」の歌詞を用いています。 これらはいずれも日本の歌謡音楽史に強く刻まれた楽曲として、アーティストによるカヴァーをはじめ、長きにわたって歌い継がれ、親しまれている楽曲といえるでしょう。 さて、ここからは、野菜ごとにいくつか曲名を挙げていきます。文字通り「トマト」なるタイトルの曲を歌っているのは、谷村新司、渡辺美里、NICO Touches the Walls、豊崎愛生など。藍坊主は「トマト」のほか「レタス」という曲も発表しています。 “キャベツ”は、キュウソネコカミの「キャベツ」をはじめ、スターダスト☆レビュー「春キャベツ」、つばきファクトリー「キャベツ白書~春編~」などのほか、いまや女優として活躍している福原遥が、NHKの子供料理アニメ『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』の柊まいん役を演じている時に歌ったテーマ・ソング「ヤムヤム☆キャベツアー」などがあります。 嫌いな野菜として名前が出てくることが多い“ピーマン”には、ラウドロック・バンド“オメでたい頭でなにより”の「ピーマン」や、苦手なものをズラリとタイトルに並べたような日向坂46の「パクチー ピーマン グリーンピース」あたりでしょうか。ちなみに、“オメでた”の「ピーマン」のミュージック・ビデオには、ロンドンブーツ1号2号(田村亮、田村淳)がゲストで出演しています。 アーティスト名からして“ネギ”全開な、サトウ食品のTV-CMでもおなじみのNegiccoは、「恋するねぎっ娘」をはじめ「私をネギーに連れてって」「スウィート・ソウル・ネギィー」などネギ尽くし。NMB48は8枚目のシングルとして「カモネギックス」をリリースし、ヒットしました。 そのほかにも、石川さゆり「だいこんの花」、UA「アスパラガス」、さよならポニーテール「ダンスフロアとカボチャのおばけ」、玉置浩二「青い“なす”畑」、flumpool「ほうれん草のソテー」、遊助「とうもろこし」、yonige「アボカド」、柏木由紀が豆柴の大群とコラボレーションした「柏木由紀なりの豆柴の大群 -ずっと気になるズッキーニ-」など、調べてみるとさまざまな野菜ソングが存在します。 せっかくの「愛菜の日」ですから、自分が好きな野菜ソングを見つけてみるのはいかがでしょうか。野菜が多くて絞れないと悩んでしまう方は、ひとまず、AKB48の「野菜占い」を聞いてみるのもいいかもしれません。同曲は2011年リリースのメジャー22作目のシングル「フライングゲット」の劇場盤や、翌2012年発売のアルバム『1830m』で聴くことができます。