東海大相模に春到来 /神奈川
<センバツ高校野球> 第92回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)の出場校を決める選考会が24日、毎日新聞大阪本社であり、県内からは東海大相模が選ばれた。東海大相模のセンバツ出場は2年ぶり11回目で、2011年以来の優勝を目指す。出場の知らせを受けた選手たちは歓喜の声を上げ、憧れの舞台での健闘を誓った。組み合わせ抽選会は3月13日。大会は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で同19日に開幕し、紫紺の優勝旗を目指して出場校32校が熱戦を繰り広げる。【池田直、石塚淳子、高橋和夫】 ◇主将「優勝しか狙ってない」 昨秋の関東地区大会で4強入りを果たした東海大相模に吉報が届いた。校長室の電話が鳴ったのは午後3時10分ごろ。受話器を取った大金眞人校長は「ありがとうございます。関東の代表として恥じないよう頑張ります」と応じ、電話を終えると報道陣に向かって笑顔を浮かべた。 野球部員はグラウンドに集められ、大金校長はセンバツ出場決定を伝えるとともに、「おめでとう。精いっぱい頑張ってほしい」と激励。練習用の白いユニホームを着た部員たちは「優勝するぞ」のかけ声とともにガッツポーズを作り、喜びを爆発させた。野球部を一目見ようと、生徒たちもグラウンド近くに集まった。バックネット裏には、選手の保護者や地元の高校野球ファンらが駆けつけた。地元応援団として毎日声援を送っている後藤滋昭さん(79)は「かなり期待できそうだ」と活躍を楽しみにしている様子だった。 門馬敬治監督は集まった部員に「目標は出場ではなく、その先(全国優勝)だ。ベストを尽くせるよう、やるべきことをしっかりとやろう」と呼びかけた。山村崇嘉主将(2年)は「選んでもらって感謝している。守備と走塁を完璧にしていきたい。自分たちは優勝しか狙っていない」と意気込んだ。 ……………………………………………………………………………………………………… ⚾…東海大相模…⚾ 1963年に開校した私立校。元衆議院議員の故松前重義氏によって創立された「望星学塾」を礎とする東海大学付属高校の一つで、男女1823人が通う。部活動が盛んで、高校3冠を達成した経験を持つ柔道部をはじめ、バスケットボール部など全国レベルの実力を持つ運動部が多く、柔道部は五輪金メダリストの山下泰裕さんや井上康生さんを輩出している。学校創立と同時に創部された野球部は甲子園に春夏通算21回出場し、2011年春や15年夏など4度の全国制覇を誇る。OBには巨人の原辰徳監督や菅野智之投手、中日の小笠原慎之介投手などプロ野球選手が多数いる。相模原市南区相南3の33の1、大金眞人校長。