役割が分かっていない巨人打線を圧倒。制球力、テンポが抜群の投球。最多勝を確定させた東克樹【伊原春樹の野球の真髄】
安定感あるピッチングで16勝目を挙げた東[写真=桜井ひとし]
圧巻のピッチングを見せた。9月26日の巨人戦(横浜)で先発したDeNAの東克樹だ。巨人打線を8回5安打無失点に抑え、自身12連勝で16勝目をマーク。残り試合の関係から最多勝を確定させた。さらにわずか2敗で.889と高勝率を誇り、こちらのタイトルも視界に入っている。大卒1年目の2018年に11勝を挙げ新人王を獲得。しかし、その後は左肘痛に悩まされ、20年にはトミー・ジョン手術。21、22年と1勝ずつに終わっていたが、今季鮮やかに復活を果たした。 東のピッチングを見ていて感じるのはコントロールの良さだ。今季は10月1日現在(以下同)、164回1/3を投げ、与えた四球は15。与四球率は0.82だから1試合で与四球は1個以下の計算になる。例えば右打者に対して・・・
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週刊ベースボール