不正確な情報は「誤情報・偽情報」として取り締まられる!? 政府の“新政策”を知っていますか? 国民の意見募集は5月7日まで
CBCテレビ
ゴールデンウィークで各地が賑わっている中、気になる「動き」があるようです。 国はいま、新しい感染症対策の計画を作ろうとしているということなんです。注目はその中身。今後の生活に深く関わる問題ですので詳しくお伝えします。 【写真を見る】不正確な情報は「誤情報・偽情報」として取り締まられる!? 政府の“新政策”を知っていますか? 国民の意見募集は5月7日まで 223ページの分厚い紙の束。「新型インフルエンザ等政府行動計画案」、次のパンデミックに備える国の新しい体制案です。 (街の人) Q実は今、これに対する国民の意見、「パブリックコメント」を募集中なんですが。 「知らない」 「知らなかった」 「嫌ですよね。(読んでいたら)寝ちゃいますよね、きっと」 「ちょっと…苦手ですね」 ほとんどの人がそのことを知りませんでした。目を通すのも大変ですが、自治体と医療機関の連携、国産ワクチンの開発など、「平時からの備え」を打ち出しています。いろいろ混乱があった新型コロナでの反省があるということですが、気になったのは、今回初めて盛り込まれた「偽情報・誤情報対策」と言う項目。 例えばワクチンについての不正確な情報などを、「誤情報・偽情報」と位置付けて監視すると書かれ、国の姿勢と違う考えはニセや誤った情報と扱われる可能性があります。その拡散状況を普段から監視し、SNS事業者と連携するとも打ち出されていて、言論統制に繋がらないかの心配も出てきます。 (街の人) Q誤情報を国が取り締まることについては? 「言論統制につながっていくと思う。(真偽の)見極めが難しい」 「そこまで国が管理をし出すと、おかしな方向に行ってしまうと思う。国の判断が全部正しいかどうかは分からない」 罰則ができるかどうかは未定ですが、この案に対する意見の募集は、ゴールデンウィーク明けの5月7日まで。その後、国会での審議無しに6月閣議決定される予定です。 ■連休中に…時期をずらせなかったのか (若狭敬一キャスター) この連休中にあの資料を読んで意見を書く事は難しい。もう少しずらせなかったのかなとまず思いますね。 (大石邦彦アンカーマン) そうですね。読むのに4時間以上かかりました。今回のポイントは「偽情報・誤情報」の監視や対応、これ、初めて盛り込まれたという点なんです。市民からも「国の考えって全部正しいのか」、「言論統制にならないのか」という声がありました。
いずれにしても国会での審議無しで決まるこの計画案、法律を根拠とする「法定計画」という結構強いものになるため、皆さんもお時間のあるときに関心を持って見ていただきたいです (若狭キャスター) 「コンパクトにした概要版もあるようで、是非この機会に読んでみて下さい」
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