やす子の頑張りだけが頼りだった『24時間テレビ』…マラソン募金4億超えも拭えないモヤモヤ感
『24時間テレビ47』(日本テレビ系)が9月1日にフィナーレを迎え、台風10号が吹き荒れる中チャリティーマラソンに挑んだお笑い芸人やす子(26)が放送時間内に無事に完走した。 【涼しげな笑顔】スタジアム内を走るやす子の中継を担当した日テレ・岩田絵梨奈アナの涼しげな笑顔 エンディングでは、メイン会場となった両国国技館(東京・墨田区)で「X JAPAN」のYOSHIKI(年齢非公表)が「紅」を演奏。土砂降りの中、涙を流しながら片足を引きずるように走るやす子の姿に会場は感動のフィナーレとなった。 ◆やす子1人で集めた募金は4億3801万4800円 「今回はいつものチャリティー募金の他に、やす子が18歳まで児童養護施設で育ったということで『マラソン児童擁護施設募金』も開設されました。彼女の頑張りの甲斐もあってか、募金総額は4億3801万4800円で、’23年の全体募金総額(8億4805万円)の5割超に達しています。やす子の力でこれだけの募金を集めたわけですから、彼女のマラソン挑戦は大成功だったと言えるでしょう」(テレビ誌ライター) メインMCを務めた元日本テレビのアナウンサーで、現在フリーの羽鳥慎一アナ(53)が、 「お預かりした募金は全額、児童養護施設のために使わせていただきます。全国610ヵ所の児童養護施設に必要なものを聞いたアンケ―ト結果に沿って、年末から来年4月にかけてお届けする予定です」 と説明した。だが、SNSでは、《一部はスタッフのパチスロ代になるの?》《どこにどう使ったのか、きちんとフィードバックが必要では?》といった批判的な書き込みが相変わらず多かった。募金額がたくさん集まったと言っても、やはり視聴者が番組全体に感じるモヤモヤ感を拭うことはできなかったようだ。 「『24時間テレビ』を巡っては、日本テレビ系列局の日本海テレビジョン放送(鳥取市)の男性が’14年以降、寄付金を計1118万円直服していたことが昨年11月に同局の発表で発覚しました。その中には同番組の寄付金も含まれていたとして、その男性を懲戒解雇にし、鳥取警察署に被害届も出していました。 この件に関して、番組内で説明と謝罪が当然行われるものと視聴者の方は思っていたでしょう。しかし、総合司会を務める羽鳥さんと『くりぃむしちゅー』の上田晋也(54)さん、そして、日本テレビの水卜麻美(37)アナは、番組冒頭笑顔で登場するも、着服問題に関する説明はありませんでした。今年の6月に朝の情報番組『ZIP!』で水卜アナが謝罪したことで全て終わったという認識だったのでしょう」(日本テレビ関係者) ◆羽鳥アナから番組の意義に関する説明はあったが…… ただ、番組最後に、羽鳥アナが批判の中、放送を決断した意義について説明。初回からの大テーマである『愛は地球を救う』にクエスチョンマークをつけた理由として、 「原点に立ち戻り、番組の意味を考え直し、チャリティーの本質を見つめ直すという決意と覚悟を持って臨みました」 と説明。 そして、 「どれだけの方に、ご理解をいただけたかは分かりません。ただ、放送をしないことでチャリティーが届かなくなってしまうところもある。継続することに意味があるのではないかという思いで、私たちは今年の放送を決断しました」 などと語ったが、正直、この説明にもSNSでは《開催の意義を説明する時間はあっても着服の説明をする時間はなかったということか》《なぜ今度は羽鳥アナの説明なのか?日テレ関係者は最後まで説明するつもりはないようだ》などと批判は止まらなかった。 募金着服に水卜アナの謝罪、そして台風に『ハテナ』表記などなど……何かと放送前から話題性を生んだ今回の24時間テレビ。最終的にやす子の頑張りに救われたが、一体いつになったら視聴者のモヤモヤ感を拭ってくれるのだろうか──。
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