三沢空港勤務の社員、奄美空港(鹿児島県)へ応援派遣 三八五観光(青森・八戸市) 日本航空の要請で
三八五観光(青森県八戸市、田中義弥社長)は12月1日から1カ月間、同社三沢空港所の社員を鹿児島県・奄美大島の奄美空港に派遣する。日本航空の要請を受け、人員不足の空港を支援する。運営方法が異なる他空港での勤務により、社員のスキル向上にもつなげる。 三八五観光によると、コロナ禍後、一部空港では回復した航空需要に見合うスタッフが配置できず、チャーター便や国際便などの受け入れを制限せざるを得ない状況という。空港間では日本航空を介してスタッフの応援派遣が行われている。 三八五観光はコロナ禍でも雇用を維持。需要が減った期間は資格取得など人材育成に取り組み、スタッフの派遣が可能となっているという。派遣は継続して行っており、今年は6月までに山形、新潟両空港で計5人が勤務した。 1日から奄美空港に派遣される同社三沢空港所貨物部運送課の市川大介課長代理は、手荷物、貨物の積み降ろしのほか、航空機を専用車両で押して移動させる業務などに当たる。市川課長代理は「奄美空港で自分と同じ業務に当たっている人と意見交換をしたい。暑い地域ではここと違う作業があると思うので勉強できたら」と意気込む。 また、同社は奄美空港を運営する奄美航空のグループ会社・奄美航空ツーリストと提携し、お互いの地域の情報提供を行っている。2025年1月21~24日に三沢空港発着で奄美大島と加計呂麻(かけろま)島を巡るツアーを企画しており、参加者を募集している。