土砂崩れ現場の様子（奈良県提供）

　奈良県下北山村で土砂崩れが発生し、車1台が巻き込まれ、他にも数台が土砂の下敷きになっている可能性があるとして、警察などが救助活動を行っています。 【画像を見る】土砂崩れ現場の最新状況は？ 　23日午後9時前、吉野郡下北山村前鬼の国道169号で「道路がふさがって通れなくなっている。車が埋まっている」と近くにいた人から110番通報がありました。 警察によりますと、当初、国道沿いの山の西側のり面の土砂が高さ約5m、幅約100mにわたり崩落したということでしたが、現在は高さ5m以上、幅20～30mにわたり崩落したとみられるということです。 　53歳の男性が乗った車1台が土砂に巻き込まれましたが、その後、午前4時過ぎに救助されたということです。 　男性は病院へ搬送されましたが意識はあり、土砂でつぶれた車の一部に挟まれ右足を怪我しているということです。

崩落現場の様子（午前9時過ぎ）

　また、後続車から「自分の前に車4台が走っていたところ土砂崩れが起きた」という情報も寄せられていて、警察は他にも2～3台の車が土砂の下敷きになっている可能性があるとみて救助にあたっています。 　現場は、今年5月に土砂崩れが発生し、のり面を鉄柵で覆い、片側一車線を通行止めにしていましたが、当時、雨や雪などは降っておらず、原因は分かっていません。

現場では二次災害のおそれ…捜索を一時中断

　現場でh落石などが起きていて二次災害のおそれがあるとして、午前6時過ぎから捜索を一時中断しているということで、警察や消防の救助活動が難航しているということです。