航続630kmの燃料電池車、北米と欧州で拡大展開へ…ファーストハイドロジェン
ファーストハイドロジェンの燃料電池車
ファーストハイドロジェン(First Hydrogen)は6月24日、北米や欧州で水素燃料電池車(FCEV)の展開を拡大すると発表した。 同社は英国でのFCEVの最新試験が成功した後、さまざまなフリートオペレーターからの関心を引き続き受けている。同社は、ゼロエミッション目標を達成するために、FCEVの数を増やすか、既存の車両をFCEVに変換することで、複数のフリートオペレーターと協力している。さらに、水素インフラ投資に基づき、FCEVの展開を欧州などに拡大する計画だ。 北米では、ケベックのフリートオペレーターから大きな関心が寄せられている。寒冷地ではEVのバッテリー寿命が制限されるため、水素車両が代替手段として求められている。同社は、北米のフリートに水素の可能性を示すため、FCEVのデモ車両を開発中。また、ケベック州ショウィニガンに車両組立施設とグリーン水素生産プラントを建設する計画を提案している。この施設は年間最大2万5000台の車両を北米全体に供給することを目指し、地域のグリーンテクノロジー関連の雇用を大幅に増加させる見込みだ。 欧州連合(EU)は2050年までにカーボンニュートラル大陸を目指しており、脱炭素化の一環としてRePowerEU計画を推進している。この計画では、2030年までにEU内で1000万トンの再生可能エネルギーを生産し、さらに1000万トンを輸入するのが目標。欧州投資銀行(EIB)は、気候行動を含む戦略的優先事項に焦点を当てた融資を行っており、1958年の設立以来、1兆ユーロ以上を投資している。EIBの資金は27の加盟国から提供されており、総額は2480億ユーロだ。
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レスポンス 森脇稔