同僚同士の「ポジティブなフィードバック」は優れた仕事につながる!ただし、注意したいポイントも3つ
気をつけるべきポイント3つ
1. 心を込める その言葉が本物であることがカギです。「さすがだね!」とか「みんな、いい仕事してるね!」などと言いながら、あちこちでご機嫌取りの言葉を振りまくのはやめましょう。 言われる側は戸惑いますし、何の脈略も具体性もないほめ言葉を口にするのでは、薄っぺらい人間だと思われるだけです。 また、言われる側からすると、ポジティブなフィードバックはあまり頻繁でないほうが大きな意味を持ちます。なので、適切な頻度を見極めましょう。 決め手の1つは、仕事の中身と関係性です。 たとえば、上司に対して週に2度もポジティブなフィードバックの言葉をかけると、おべっかを使っているように見えてしまうでしょう。 しかし、月に1度くらいにすれば、重みがもっと増すかもしれません(管理職に就いていると誰からも感謝されていないような気がするものですが、感謝されてうれしいのは誰でも同じです)。 相手にとって、ちょうどいいバランスを見つけましょう。そうすれば、言葉を額面どおりに受け取ってもらえます。 2. 具体的な内容にする 同僚が行なったプレゼンが、ストーリー性に富み、視覚に強く訴え、明快で簡潔なものだったら、「すごくいいプレゼンだったよ!」と言うだけでは不十分。それでは、ただの社交辞令、耳に心地良いだけの言葉になってしまいます。 それよりも、今後の参考にしてもらうために、そのプレゼンをどう思ったのか具体的に知ってもらったほうがいいでしょう。 それに、同僚からのごく一般的なほめ言葉は、社交辞令と思われがちです。ポジティブなフィードバックが職場にもたらす効果を大いに発揮させたいのであれば、具体的に内容を特定しましょう。 3. フレームワークを使う 良いフィードバックを同僚に与えることに抵抗を感じるのは、何をどう言えばいいのかがわからないから。 そんな場合は、フレームワークがあると、フィードバックを与えやすくなります。例をあげましょう。 相手の行動に言及する。 例:「メリッサ、今日は顧客インタラクションの見直しについて良いコメントをしてくれてありがとう」 その行動がもたらした影響を説明する。 例:「おかげで、もっと掘り下げるべき新たな問題に気がつくことができた」 感謝する。 例:「意見を聞かせてくれてありがとう。とても良い視点を与えてくれた」 慣れないうちは、何をどう伝えればいいのかをすぐに思い出せるように、このフレームワークを付箋に書いて貼っておきましょう。 前もって用意しておけば、いざタイミングが訪れたときにすぐに口にできるはず。こうしたフレームワークでフィードバックを口にしているうちに、フレームワークはだんだん必要なくなっていきます。 今日からのあなたのミッションは、「職場で誰よりもポジティブなフィードバックを口にする人間になること」です。 言葉に心を込める。具体的に述べる。フレームワークを使う。これらを心がければ、あなたの言葉は、きっと相手の心に届くはずです。 ──2023年5月30日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳:ガリレオ Source:SAGE Journals
ライフハッカー・ジャパン編集部